狛犬の足に結び付けられている紐。
あの紐は一体何を意味するものなのでしょうか?
狛犬のよだれかけの謎は解明しましたが、また新たな疑問が湧いてきます。
狛犬の足の紐は、止め事成就を祈願して結ばれているようです。
消息を絶った人の足が止まって、再び家に戻って来ますように。
禁酒、禁煙が成功しますように。
受験のすべり止めや、悪所通いの足止めにも用いられるようです。
首に掛かっている紐はよだれかけですね(笑)
なるほど、足に結ばれている紐は足留めを祈願するヒモだったのか・・・思わず納得の理由ですよね。
家出人の足が止まりますように、浮気夫の足が遠のきますように。
様々な願いが込められています。
狛犬は元々、「高麗犬」と書きました。
朝鮮半島の高句麗(こうくり)のことですよね。
古代エジプトやインドに於いて、王座や神聖な場所の守り神とされていた獅子の像が、中国、朝鮮を経て日本に伝来した歴史があります。
当時の日本で獅子(ライオン)を知る人はいなかったものと思われます。
境内には美しい鬼百合の花が咲いています。
「おそらく高句麗の犬はこんな姿なのだろう」と考案されたのではないでしょうか。
向かって右側に阿形の狛犬、左側に吽形の狛犬が配されています。梵字の始まりと終わりを表す阿吽の呼吸ですよね。戦前の国語の教科書には、「こま犬さんア、こま犬さんウン」という文章が掲載されていました。
狛犬に込められた人々の願い。
神社参拝の際には、是非目を凝らして見てみましょう。

お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003