奈良市内にお饅頭の祖神を祀る神社があります。
場所は近鉄奈良駅近くの高天交差点の傍・・・やすらぎの道を挟んだ奈良ビブレの前。
漢国神社の鳥居。
漢国神社と書いて、「かんごうじんじゃ」と読みます。
推古天皇元年に当たる593年に創建された古社です。
漢国神社の中には数多くの摂社、末社が存在します。
その中の一つに、饅頭の祖神「林浄因」を祀る林神社があります。
林神社。
林神社は昭和24年に設立されており、林浄因(りんじょういん)の命日に当たる4月19日には饅頭祭が盛大に催されます。
漢国神社の絵馬。
饅頭の神社は日本広しと言えども、ここ漢国神社(林神社)だけなんだそうです。
境内には饅頭塚もありました。
紅白の饅頭が埋められているようです。
林浄因は室町期に中国から来日し、奈良饅頭を売り出した人として知られます。
饅頭の表に「林」の字を紅描きして商標としたところから、一般に珍しがられよく売れたそうです。
饅頭塚。
大きな石には目に見えぬパワーが感じられます。
生前の浄因が、饅頭製造者や林家の発展を記念して、紅白の饅頭を埋めて封土を盛った塚であると伝えられます。
日本全国の製菓業者から崇敬を集めているのも頷けるような気が致します。実にコアなパワースポットです。
萩の花が咲いていました。
高天の交差点からは、南へ100mほどでアクセスできます。
漢国神社の住所は、奈良市漢国町6となっています。
お問合わせ窓口 ; TEL 0744-42-6003