安堵町歴史民俗資料館の土間近くに、昔使われていたであろう「消防ホース巻取り車」が展示されていました。展示目録に目を通すと、近代のもので東安堵区旧蔵と記されています。
消防ホース巻取り車。
もちろん、現代では消防ホース巻取り機という便利な機械がありますので、もう使用されることのない遺物なわけですが、見れば見るほど味わい深いものがあります。
真横から見ると、こんな感じです。
この道具にも使用されていますが、車輪を考えた人は本当に偉いですよね。
近現代のあらゆる道具に使われている車輪。ベアリング技術とでも言うのでしょうか、工場や街ナカでフル回転する姿は、まさしく大車輪の活躍と言うにふさわしいものがあります。
旧字体で、東安堵救護団と書かれていますね。
安堵町歴史民俗資料館のある東安堵界隈は、今も入り組んだ昔ながらの町並みが残されています。昔は火事も多かったのではないでしょうか。町民助け合いの元、防火意識も高かったものと推測されます。
安堵町歴史民俗資料館の入館料は大人一人200円でした。
昔の人たちの生活に触れることのできる学びの場となっています。
消防ホース巻取り車の前には、てこの原理を利用する唐臼なども展示されていました。
シーソーのように実際に唐臼を動かしてみることもできます。
肝心の消防ホースの巻取り方法はよく分からなかったのですが、何となく想像してみるだけでもタイムスリップしたような感覚を覚えます。

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